研修講座2人口減少を生かすソーシャル・マネジメント
研修講座2人口減少を生かすソーシャル・マネジメント
研修のねらい・目標
◉人口減少時代へのパラダイムシフトを理解する。
◉激変する行政需要への対応方向を理解する。
◉政策マーケティングの具体的な実施方法を習得する。
半日(3h)コース
講義3h
講義名 人口減少時代のソーシャルマネジメント
目標 |
社会の変化、行政需要の変化、対応方向の転換など、パラダイムシフトの必要性を理解していただく。 |
講義概要 |
1.人口減少のゆくえ ・総人口の減少・・・全国人口の減少、地域人口の減少、移動人口の減少、人口分布の変化 ・年齢構成の変化・・・少産長寿化、逆層化の進展 ・家族構造の変化・・・家族数の減少、家族規模の縮小、家族形態の多様化 2.地域社会へのインパクト ・社会基盤へのインパクト・・・過疎化の進行、限界集落の増加、防犯・防災機能の低下 ・行・財政へのインパクト影響・・・収入減・支出増の拡大、経済停滞による税収停滞、年齢構造変化による社会保障関係費の増加、新規投資よりもメンテナンス重視へ 3.人口減少をチャンスに変える ・マイナス面の抑制・・・過疎地対策、防犯・防災対策、高齢者生活支援対策など ・プラス面の活用・・・過疎地活用、年齢構成上昇活用、家族多様化活用など ・新しい常識を創る・・・成長・拡大から飽和・濃縮へ、豊穣な縮小地域へ向かって 4.人口減少社会への政策転換 ・生活基盤対策・・・少子・高齢化から増子・中年化へ、 ・社会基盤対策・・・コンパクト・シティーからコンデンス・シティーへ ・総合対策・・・コンプレックス社会をめざす、政策マーケティングのすすめ |
1日(6h)コース
講義1h+WS5h
講義1 人口減少時代のソーシャルマネジメント
目標 |
上記の内容の、全体的な方向を理解していただく。(1h) |
講義概要 |
【講義:人口減少時代のソーシャルマネジメント】 (上記の概略版) |
講義2 ワークショップ1 過疎化対策の方向
目標 |
過疎化問題への理解を深め、対策の方向を考えていただく。(1.5h) |
講義概要 |
過疎化の問題点を整理し、先進的な対応事例を紹介したうえで、参加者間の討議を促し、地域に応じた対策の方向を探ります。 |
講義3 ワークショップ2 地場産業振興のゆくえ
目標 |
地場産業振興への理解を深め、対策の方向を考えていただく。(1.5h) |
講義概要 |
人口減少の進む国内市場や急拡大するアジア市場に向けて、地域産業や地場産業はどのようなマーケティングを展開し、新たな商品を創造していくべきか、先端的な事例を紹介しながら、今後の方向を探ります。 |
講義4 ワークショップ3 政策マーケティングのすすめ
目標 |
政策マーケティングへの理解を深め、実施可能性を考えていただく。(2h) |
講義概要 |
限られた財源と拡大する行政需要の狭間で、①いかなる需要を取り上げるべきか、②行政、第3セクター、NPO、地域諸団体、民間企業などが、いかに適切に分担していくべきか、について、具体的な手法と手順を紹介し、参加者とともに地域に応じた採用方向を考えます。 |
講師プロフィール
古田隆彦 |
現代社会研究所所長、青森大学名誉教授 |
㈱社会工学研究所において、都市開発、都市計画、地域振興、技術開発、合意形成の諸手法を研究。
広用社会学、消費社会学、人口社会学、未来社会学の専門家。最近では特に人口減少社会関連として、人口現象の理論的、生態的、文明的な研究を推進。その成果を『人口波動で未来を読む』(1996年)、『日本はなぜ縮んでゆくのか』(1999年)、『人口減少 日本はこう変わる』(2003年)、『日本人はどこまで減るか』(2008年)などの書籍で発表。